第19回「グリム童話賞」決定しました(1/17)

昨年4月より募集を行いました「第19回グリム童話賞」(テーマは「犬」)について、慎重かつ厳正な審査を行った結果、下記の通り入賞作品並びに入賞者が決定しました。

[一般の部]
大 賞
「コハク日記」 伊東葎花(茨城県)
優秀賞
「いぬの歌うたい」 山口波子(兵庫県)
「コマイヌたちの夏休み」 白井郁雄(愛知県)
佳 作
「ロンの物語」 藤 鈴蝸(兵庫県)
「となりの宇宙犬」 スギサトリキ(山梨県)
「チコちゃんロード」 紡 透子(東京都)

[中学生以下の部]
大 賞
「鏡の向こうに」 室井優奈(栃木県)
奨励賞
「犬ダフル街」 荒川智哉(愛知県)
「わたしたちも生きてるよ」 田代愛咲美(新潟県)
「ジャスミンと私の秘密の思い出」 栗林莉子(栃木県)

入賞者の皆さまには、1月14日付けで、贈呈式のご案内をお送りしました。
作品応募時に結果通知を希望された方へは、本日発送予定です。
選考委員から特別な評のない場合には、個人への作品講評はいたしません。

大賞作品は、2月10日から開催します「第38回企画展」会場にて展示します。
入賞作品を掲載した「作品集」は、電子書籍として販売します。
販売は2月中旬を予定しています。
作品集の販売・購入についてはこちらでご確認ください。
作品集には、入賞作品10編と、選考委員による総評、各作品への講評も掲載しています。

[審査員講評](要約・抜粋しています)
30年度のテーマは干支にちなんだ「犬」であった。犬は古代より人間の生活の近くにおり、親しみも深い生き物だが、それだけに人と犬の交わりについて似たような設定が多く、類型的な影響を受けている様子が読み取れた。

一般の部 大賞に選ばれた伊東葎花さんの「コハク日記」は、亡くなった愛犬の代わりに贈られたロボット犬の話。ストーリーは他にも見られるものであるが、童話として温かさを感じる存在感だけではなく、日本の伝統的な精神性も感じさせ、審査員の共感を集めた。

中学生以下の部 大賞を受賞した室井優奈さん「鏡の向こうに」は、不思議な世界に行ったり来たりするという面白さではなく、お話の中で大切なことをしっかり考えて言葉に表していることに感心させられた。
児童・生徒の皆さんは、ただ面白いお話を考えるのではなく、物語の世界を作り上げていく中で、自分の心の中にある声を発見する体験をしてほしいと思う。

◆一般の部大賞を受賞された伊東さんが、茨城県筑波地域の情報を紹介するサイト「NEWSつくば」で紹介されました。
「グリム童話賞」応募7年目での大賞

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